筆者: Samantha P.
編集: Jonathan S.
翻訳: Momoka T.
「就職活動(就活)」は、日本では一般的な習慣であり、特に私たち留学生にとっては、日本の文化や言語の壁を乗り越えながら行うため、とても大変に感じることがあります。日本では、卒業前に就職先を見つけるのが一般的で、多くの学生は卒業の1年前、もしくは半年前から活動を始めます。しかし、早めに始めることで大きな差が生まれます。早く始めることで、貴重な経験を積むことができ、ストレスも軽減され、最終的には自分の目標に合った内定を得られる可能性も高まります。
日本では、多くの正社員の採用が決まったスケジュールに沿って行われ、留学生にもある程度の日本語能力が求められます。 早く動き出すことで、就活の流れを理解し、スキルを磨き、学校のサポート体制を最大限活用する時間を確保することができます。自然な日本語で、かつ留学生向けの説明としてわかりやすいように訳しました。必要があれば、もっとフォーマル/カジュアルに調整することもできます。

まずは自分を知ろう
求人情報を探す前に、まずは自分自身をよく理解する時間を持ちましょう。自分の強みは何か?どんな仕事にやりがいを感じるのか?将来の職場で大切にしたい価値観は何か?そういったことを明確にすることが大切です。
自分を知る方法にはいろいろあります。たとえば、性格診断テストを受けてみるのもひとつの手です。インターネット上には多くの無料テストがありますし、もっと公式なものを試したい場合は、「マイナビ」で提供されている診断ツールを活用することもできます。マイナビは日本の学生も利用している就活サイトで、性格診断や模擬テストなども受けられます。また、大学のキャリアセンターでカウンセリングを受けることで、自分に合ったキャリアパスをより具体的に知ることができます。
自分を理解することは、日本の就職活動において重要な自己PRや志望動機を書く際にも大きな助けになります。

履歴書(日本語・英語)は早めに作成しよう
就職活動を始める際に最初に取り組むべきことのひとつが、履歴書(英語ではCVやResume)を作成することです。TIUでは日本語・英語の両方のテンプレートが用意されており、POTの文書ライブラリでサンプルを見ることができます。書き方やフォーマット、内容の参考になるので、必ずチェックしておきましょう。
※日本語と英語では形式が異なるため、それぞれ別々に作成する必要があります。
まずは、これまでのアルバイト経験、ボランティア活動、学校での取り組み、取得した資格などを書き出してみましょう。経験が増えるにつれて、それに合わせて内容を更新・修正していくことができます。
内容が整理され、よく書かれた履歴書を準備していることで、企業側には「きちんと準備している」「本気で応募している」という印象を与えることができます。

キャリアセンターのサポートを活用しよう
TIUのキャリアセンターは、就職活動中の一番の味方になります。
履歴書やエントリーシートの添削、模擬面接のフィードバックをもらうためには、定期的に相談の予約を入れることが大切です。
また、キャリアセンターでは**日本のビジネスマナー、面接対策、合同企業説明会(ジョブフェア)**などに関するワークショップも開催されています。企業の情報を調べる際や、「敬語」の使い方を理解したいときなど、どんな時でもスタッフが親身にサポートしてくれます。

実践的な経験とリーダーシップを身につけよう
実際の現場での経験は、就職活動において非常に重要です。TIUでは、学生向けにリーダーシップを養える制度や単位取得型のインターンシップが用意されています。
たとえば、Student Leadership Internship(SLI)には、Peer Assistant(PA)、Learning Commons(LC)、Campus Globalization(CG)、Conversation Partners(CP)といった役割があります。これらの活動を通して、チームワーク力やコミュニケーション能力を高めることができます。こうした経験は、面接の際に主体性、リーダーシップ、課題解決力など、自分の強みとして具体的にアピールする材料になります。もちろん、これらのインターンに参加することは必須ではありません。TIUのクラブやサークルに参加して、多様なコミュニティに触れるのもおすすめです。また、学外のインターンやボランティア活動に挑戦するのも良い方法です。
さまざまな活動に参加することで、企業にとって魅力的な人材になるだけでなく、自分の興味や得意なことに気づくきっかけにもなります。

必要なスキルを身につけよう
日本の就職市場では、言語スキルが非常に重要です。多くの企業では、最低でもJLPT N2レベル、またはビジネスレベルの日本語能力が求められます。特に、敬語を正しく使えるように日頃から勉強・練習しておくことは、フォーマルな面接で必須です。
言語スキルに加えて、自分の志望分野で使われているデジタルツールを学ぶことも大切です。たとえば、Microsoft Word、Excel、PowerPointの基本操作や、IT業界を目指す場合はプログラミングスキルなどを身につけておくとよいでしょう。
これらのスキルがあることで、他の候補者との差別化ができ、技術的な面接にも自信を持って臨むことができます。

日本語と英語の両方で面接練習をしよう
面接は誰でも緊張するものですが、特に母国語でない場合はさらにハードルが高く感じられます。緊張せずに自信を持って答えられるように、自己PRや志望動機は何度も練習しておきましょう。また、企業についてしっかりと調べ、興味を持っていることが伝わる質問を用意しておくと、良い印象を与えることができます。
面接の雰囲気を事前に体験するには、キャリアセンターで模擬面接の予約をするのがおすすめです。定期的に練習することで、自分の答え方を調整・改善していくことができます。
さらに、姿勢、声のトーン、目線(アイコンタクト)などの細かい部分も面接ではとても重要です。日本の面接では、スーツなどのフォーマルな服装で参加し、入室・退室のマナーも含めて練習しておくと安心です。

ジョブフェアやイベントに参加しよう
Tokyo Summer/Winter Career Forum、Global Leader Job Fair、TIU Job Fairなどのジョブフェアに参加することで、人事担当者と直接つながるチャンスが得られます。これらのイベントには、留学生の採用に積極的な企業も多く参加しています。また、企業が開催する説明会に参加することで、その会社がどんな事業を行っているのか、どんな人物を求めているのかを知ることができます。
特に、早期採用を行っている企業もあるため、できるだけ早く参加することが大切です。タイミングを逃さず、興味のある企業には積極的にアプローチしてみましょう。

早めにネットワーキングを始めよう
最初はネットワーキングに対して抵抗や気まずさを感じるかもしれませんが、実はそこから多くのチャンスが生まれることもあります。たとえば、LinkedInを通じて卒業生に連絡し、キャリアパスや就職経験について話を聞くのも良い方法です。
また、インターネットで検索すれば、さまざまなネットワーキングイベントが見つかります。たとえば、スタートアップ関連のイベントに参加すれば、起業家や関係者とつながることができ、その分野に興味がある人にとっては貴重な機会となります。
こうしたネットワーキングイベントに参加することで、企業のウェブサイトでは得られないリアルな情報やアドバイスを得ることができ、就職活動にも役立ちます。

まとめ
就職活動は、早めに始めればストレスや焦りを感じる必要はありません。TIUで過ごす時間を最大限に活用して、自分の能力を高め、経験を積み、履歴書を充実させましょう。学校のキャリアセンターやPOTIの文書ライブラリ(履歴書のテンプレート)、インターンシップなど、多くのサポートを利用してください。
継続的かつ戦略的に取り組めば、自分の価値観や志向に合った仕事を見つけることができます。地元のスタートアップ企業でも、多国籍企業でも、準備が最大の武器となります。
就職活動の道のりは長いかもしれませんが、その価値は十分にあります。そして、一人で抱え込む必要はありません。





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