筆者:Yukinobu N.
編集者:Natsumi K.
今月のテーマは「五月病」です。私からは、日常にひそむ “五月病のリスク”と、対策方法として “良い目覚めを作る習慣” についてご紹介したいと思います。
- 日本社会からみる五月病
日本では5月になると五月病になる傾向があり、その原因には大きく “社会的要因”と “文化的要因” の2点に分けられます。
社会的要因とは、個人や集団の思考や行動に影響を与える環境を指します。具体的には、「空気を読む文化=察する文化」と言えます。特に、争いごとを避けようとする思考から「受動的なコミュニケーション」になると同時に、同調圧力がかかることによりストレスの原因にもなっています。また、学校や会社では、休み明けに一斉にスタートを切ることによって、出遅れることへのプレッシャーとなっているとも言えます。
文化的な要因とは、文化や価値観、習慣などが行動に影響を与える要因を指します。言語、宗教、家族観、社会階層や伝統などの要素が関係しています。日本では、精神的な不調やストレスに対して「甘え」や「我慢が足りない」と見なされる傾向があります。例を挙げると、「継続力」が日本人の美徳とされる考え方や、休養を取ることへの意識や風潮です。自身の健康状態を気軽に相談したり、助けを求めることへのハードルが高いと感じやすいでしょう。
これらより、日本の文化・労働に対する根本的な考え方が強く関係していることは確かであり、日本特有の生活環境が原因であると言えるでしょう。
また、アメリカでは “Burnout”という言葉があり、五月病と似た現象ではありますが性質が異なります。前者は特定の時期というものはなく、過労やプレッシャーなどが長期的に続く状況下の際に引き起こすとされる病気です。アメリカと日本の大きな違いは、「メンタルヘルスに対する国民の認識と社会の寛容さ」にあると言えるでしょう。 また日常に潜む危険ポイントは、 “SNS” です。インターネットの普及により他人のプライベートを覗きやすくなったことで、自身の生活と比較してしまいがちです。情報へのアクセスが容易になった弊害として、それらを基準と捉えてしまい自己肯定感の低下につながり、悪循環に陥る可能性もあります。SNSで掲載されている姿や情報は誠なのかを見極め、ネットリテラシーを学ぶことを推奨します。また、デジタル社会との向き合い方を自身で決めることも大事だと思います。
2. 良いMindを作る習慣
特に5月は気候も良いので、散歩や自然の中で過ごすことがリラックス効果を高めるでしょう。私からは、「良い目覚めは良い習慣から」をテーマに何点か小技をご紹介します。
◯スマホの設定編
まず、就寝の1時間前よりスマホの照明度を下げ、ブルーライトの低減モードを使用するなど目への負担を最小限にします。最近では、ブルーライトカットが採用された画面保護フィルターなども販売されています。
次に目覚まし音です。定番のデフォルト音源も良いですが、特にApple製品のアラーム音には多種多様な音楽が標準搭載されており、私は「ケトル」を愛用しています。また、音源は自分の好きな音楽に設定することも可能なので、憂鬱な朝を回避できるかもしれません。
◯お部屋のインテリア編
間接照明についてです。先ほどのスマホの照明度と似ていますが、就寝前に目を輝度の高い照明にさらすことは、睡眠の質を下げ、視力の低下につながるので、暖色の間接照明を採用することをオススメします。節電にもなりますし、脳の興奮を抑える作用もあります。サイドテーブルに設置すると、読書灯の役割も担うので効果は絶大であると思います。また、部屋に観葉植物など緑を取り入れることで、同じくリラックス効果とQOLが上がることでしょう。
◯毎日のルーティンとして
軽いストレッチや顔のマッサージは、疲れを軽減するのに役立ちます。1日5分間でも身体や顔のバランスに影響するので、ぜひ調べて実践すると良いでしょう。また、寝る前はハーブティーやお茶などでホッと一息するのも心の健康には欠かせません。起床後はコップ一杯の水、または白湯を飲むと体内時計を整えられることでしょう。
3. 五月病と対峙する私たち
人は、達成感を感じると自信をつけやすい生き物です。まずは、すぐに達成できそうな小さな目標から設定することがポイントです。その積み重ねが自信へとつながるでしょう。
東京国際大学では学生相談室が設置されているので、予約を取れば相談が可能です。開講期間の月曜日〜金曜日の平日で、両キャンパスで実施されています。また “対面”や “オンライン”などの対応も可能な点は学生にとって都合がよろしいかと思います。予約は、Google form またはメール:counseling@tiu.ac.jp にてご相談ください。些細な悩み事やプライベートなお話も相談可能であり、秘密や会話の内容の漏洩はありませんので、安心して活用いただけたら幸いです。
今記事では、五月病に関する日本の社会の現状と、私生活で気をつけるポイントをご紹介いたしました。ぜひ本記事をご参考いただき、自分なりの生活を模索していただければと思います。学生皆さまのご健康と楽しい学生生活が送れることを切に願います。





Leave a comment