筆者: Samantha P.
編集者: Natsumi K.
翻訳者: Kotomi T.
ホームシックになったことはありますか。ホームシックとは、家族や友人、慣れ親しんだ環境が恋しくなり、悲しい気持ちになることです。特に、ここ東京国際大学(TIU)で学んでいるE-track生は、母国から何マイルも離れたところに住んでいるため、ホームシックになることがよくあります。彼らのほとんどは、日本語で「留学」と訳されるこの日本で勉強するために、さまざまな国からやってきました。数か月の留学もあれば、4年間通い続ける学生もいます。留学は、新しい経験と機会が与えられ、期待が高まる冒険であるといえるでしょう。しかし、多くの留学生にとって、その旅はそれなりの困難が伴い、文化に慣れるのに最初は戸惑うかもしれません。そこでその記事では、ホームシックの概念とその症状、それが学生のメンタルヘルスにどのような影響を与えるのかをご紹介していきます。

症状
ホームシックになったかどうかは、どうすればわかるのでしょうか?ホームシックは様々な形で現れます。不安感、学業への集中困難、食欲や睡眠パターンの変化、社交的でないこと、慣れ親しんだ日常や環境への憧れなどです。
原因
留学生のホームシックにはいくつかの要因があります。例としては言葉の壁、文化の違い、家族や友人と離れて暮らすこと、学業へのプレッシャーなどです。ホームシックを適切に対処するには、これらの根本的な原因を理解することが重要です。
1. 言葉の壁
日本語能力の重要性を軽視することはできません。日本語ができないと、日常生活や学業、社会的な交流に困難を感じるかもしれません。日本語で上手くコミュニケーションができれば、友達を作ったり、ディスカッションに参加したり、異文化交流活動に参加したりするといったことは、日常生活を送るうえで役に立つでしょう。
2. 文化の違い
新しい文化に慣れることは人生を豊かにすると同時に、慣れるために困難なこともあります。異文化について学ぶことは、他にはない利点がある一方、文化の違いは誤解や不快感を生むこともあります。特にコミュニケーション・スタイルや社会行動の文化的な違いから、社会的な輪に溶け込むのに苦労する場合はなおさらです。日本の仕事と勉強の文化は、よく熱心さ、長時間労働、細部にこだわることを重視しています。留学生はこのような期待に応えなければならないというプレッシャーを感じ、ストレスや疲れとなり、学業と自身の幸福のバランスを取るのが難しくなる可能性があります。文化の違い、言葉の壁、慣れない環境などが重なると、ホームシックやカルチャーショックになることがあります。学生の母国の文化と日本の習慣や規範との間の文化的な違いが、このような反応の原因となっている可能性があります。
3. 一人暮らし
留学生の多くは単身で来日するため、恋人と離れて暮らすことになります。家族や友人と離れて生活することは、孤独感や悲しみ、故郷への恋しさといった感情に繋がります。慣れ親しんだ人たちからの精神なサポートがないと、特に祝日やお祝いのような重要なイベントの時にこうした感情が強まることがあります。
4. 学業面でのプレッシャー
教育制度や教育スタイルの違いは、E-track生や留学生にとってストレスを強く感じることの一つになり、ホームシックに対処することを難しくさせることがあります。留学生はひとりひとり違った教育背景をもっていることが多く、教育、学習、評価に対するアプローチもさまざまです。日本での学業への期待、カリキュラム構成、成績評価システムに馴染むことか困難なことがあり、より多くのストレスが彼らにかかる可能性があります。日本の授業スタイルは留学生が母国で慣れ親しんでいるものとは異なる場合があります。これには講義のスタイル、授業への参加期待、グループワーク、評価方法の違いが主に挙げられます。このような新しい授業スタイルに適応するためには、時間と労力が必要になるため、学生が経験する学業上のプレッシャーに拍車をかけることにもなります。
私の経験ですが、今日本に住んで6年になります。当初は、新しい環境を探検することに興奮していたので最初の数週間は我慢できました。しかし、時間が経つにつれ、母国の友人や家族が恋しくなってきました。テクノロジーの発達により、常に彼らとコミュニケーションが取れるようになった便利さとは裏腹に、彼らの存在が近くにないことが私に大きく空虚感を残しました。そのため、大切な思い出を懐かしんだり、故郷の慣れ親しんだ食べ物が食べたくなったりすることが頻繁に起こるようになりました。このような精神的な困難と並行して、私は日本文化に適応することや言葉をマスターすることにも大変さを覚えるようになり、よりストレスが増えるようになってしまいました。このようなストレスの積み重ねが精神的な苦痛や不安につながり、時には社会的な交流や親しい人間関係から遠ざかってしまうこともありました。ホームシックを克服し、文化に適応することは徐々に変化していく過程です。そこでホームシックに対処する方法は次のようなものがあります。
- 交流
クラブ活動、SLIインターンシップ(CG、PA、CP、LC)、キャンパスグローバリゼーション(CG)が主催する学内イベントや異文化交流会に参加することで、学生は仲間とつながり、経験や異文化を共有し、TIUコミュニティー内でのサポートネットワークを築くことができます。様々な言語、文化的背景をもつ仲間と交流することで、日本語と英語の両方でコミュニケーション能力を向上させることができます。社交の場での対人コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップを向上させるための練習は人として、専門的なこととしての成長にとって貴重なものであります。学内イベントへの積極的な参加を勧めるのは、キャンパスを全ての学生にとって前向きで豊かな環境にするために不可欠なことだからです。学生が課外活動に積極的に参加すれば、一人でいることの苦しさを克服し、不必要な考え、不安から気を紛らわせることができます。
2023年秋学期 異文化交流会
- 日本文化の探求
その土地の食べ物を受け入れ、新しい場所を訪れ、日本の伝統に浸ることは帰属意識を育み、思い出に残る体験となります。また、日本文化にどっぷり浸かることで、日本の習慣や慣習に対する文化的理解、感謝、敬意を高めることができます。学生が日本文化を受け入れれば、地域社会への帰属意識やつながりが生まれます。文化的な活動に積極的に参加することで、学生は周囲の環境に溶け込み、地元の人々との関係を築き、その国でのくつろぎを感じることができます。祭りや茶道へ参加することで、郷土料理の試食や史跡の探索に至るまで、いろいろな体験は、豊かで変化に富んだ教育に貢献します。
- コミュニケーション
ビデオチャット、SNS、メール、メッセージアプリ等を通じて人とつながれることで、母国の家族、友人、恋人と日常的にコミュニケーションすることが容易になります。この継続的なつながりは、留学生が連絡を取り合い、近況を共有し、物理的な距離にもかかわらず、感情的なつながりを感じることができます。日常的なコミュニケーションは、感情を表現したり、アドバイスを求めたり、愛する人から励ましを受けたりする場を与えることで、ストレスや不安を軽減させるのを助けます。このようなサポートシステムがあることを知ることは、学生の精神面の幸福、回復力に大きな影響を与えます。
- セルフサポート
十分な睡眠、バランスの取れた栄養、心理学的な実践を通してセルフケアを優先することは、全体的な幸福を促進し、ホームシックに直面した時の回復力を高めます。さらに効果的な時間管理スキルは、学業、社会活動、セルフケアの習慣、個人的な趣味とのバランスをとる助けとなります。仕事に優先順位をつけ、現実的な目標を設定し、けじめをつけることは、よりバランスの取れた充実したライフスタイルにつながります。
ホームシックは自然であり、個人的な体験ですが、その影響には個人差があります。ホームシックに対応するには、忍耐力、コミュニケーション、新しい環境への積極的な関わりをうまく組み合わせることが必要です。ホームシックも人生の一部として受け入れることで、留学生は困難を成長と学習の機会に変えることができます。したがって、学校コミュニティからのサポートを求めることで、留学生はホームシックとうまくつきあい、留学体験を最大限に活かすことができるのです。





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