お雛様

著者:Karen W.

 みなさんこんにちは。冬休みはどうお過ごしでしょうか。在学生の皆さんの中には、春学期に向けて、新生活の準備で忙しくしている方々もいるかと思います!そんな冬休みの3月には、「日本の文化」である「お雛様」という行事があります。「お雛様」はスーパーなどでひな人形が飾られていて、人形を飾る日だとなんとなく覚えている人がいると思います。今回はそんな「お雛様」を紹介していきます。

お雛様とは
 はじめに、「お雛様」の行事の由来を見ていきます。「雛祭り」は、古代中国の年中行事である「上巳の節句」(じょうしのせっく)と、日本の平安時代に貴族社会で行われていた「ひいな遊び」の要素が合わさって生まれた風習です。上巳の節句とは、3月最初の巳の日に、水に入り禊(みそぎ)をして厄を祓う行事でした。これが日本に入ってきたとき、「人形(ひとがた)」もしくは「形代(かたしろ)」と呼ばれる、草木や紙で作った人形に自分の穢れを移し、水に流すことで厄を祓い幸せを願います。この人形もしくは形代が、今も日本の地方などで見られる「流し雛」のルーツだと言う説もあります。この「流し雛」が平安時代の貴族女性たちの結婚観と結びつき、自分の将来の結婚生活や仕事での成功を想像して、お人形あそびを始めたことで「ひいな遊び」、現在の「お雛様」が生まれたそうです。

https://lifehack-analyzer.com/heian-jidai-nobility-play/


「お雛様」のときに飾る雛壇飾りは、平安貴族の婚礼の様子を表しているようです。平安時代の婚礼は夜に行われていたため、雛壇飾りには暗闇を照らす雪洞(ぼんぼり)が新郎新婦である内裏雛の段に飾られています。ちなみに、日本人になじみ深い『お内裏様とお雛様』ですが、この表現は誤りで、男雛と女雛の二つの人形を併せて「内裏雛」と呼びます。雛壇飾り雛壇飾りは1段目から7段目まであり、それぞれの段で置く人形が決まっています。一段目は、婚礼の主役の男雛と女雛、二段目は、内裏の世話をする三人官女、三段目は、宴を盛り上げる五人囃子、四段目は、内裏の護衛をする随身の右大臣と左大臣、五段目は、御所の雑務をつかさどる三人上戸、六段目は、婚礼道具の雛道具、七段目は、重箱、御駕篭(おかご)と御所車(ごしょぐるま)を並べます。


 また、関西圏(主に京都)と、関東圏(主に京都)で、お内裏の人形の飾り方が違います。関西圏の並べ方は、平安時代の貴族生活で「左方上位(左側の方が位が高い)」という考え方がありました。そのため、男性が女性に比べて位が上と考えられていたため、男性である帝は向かって左側、女性である妃は右側の位置と決まっていて、その名残が残っています。関東圏は、明治時代の後期に西洋式に準じて、皇室で天皇は向かって右側に、皇后は左側に立つことが決まっています。これらの影響から、関西圏と関東圏の内裏雛の並び方が違います。
https://www.yoshitoku.co.jp/hina/column/manner/dolls-decoration

やること
  「お雛様」でやることは、大きく分けてつあります。一つ目は、雛段飾りを出すことです。雛段飾りは七段ありますが、内裏雛がある一段目だけを飾る家が多いと思います。
雛壇を飾るとき、雛祭り前日にかざることよりも、2月の下旬から飾ることが良いとされています。また片付けるときは、雛祭りの当日や前日にしまってしまうと、「結婚が一夜限りになってしまう」と考えられるのでよくありません。さらに、三月の終わりまで飾ってしまうと、婚期を逃すといわれているため、当日から二週間程度目安を付けて片付けるとよいそうです。

もう一つ、「お雛様」でやることは、行事食を用意することです。代表的な行事食は7つあり、「白酒・甘酒」、上から桃色・白・緑色の「菱餅」、関東圏は甘く・関西圏では醤油や塩で味付けされている「ひなあられ」、桃色の餅に桜の葉をくるんだ「桜餅」、酢飯の上に椎茸の煮物・錦糸卵・酢蓮根・えびといくらをのせた「ちらし寿司」、一口サイズの酢飯に好きな具材を載せた「てまり寿司」、対の貝殻を持つから『良い結婚相手と結ばれますように』という意味がある「はまぐりのお吸い物」を食べます。どの料理もスーパーで手に入りやすく、メニューも簡単なので、食べてみてください。

https://www.furacoco.co.jp/column/2021/3743
てまり寿司

ちらし寿司

みんなのお雛様の過ごし方
 皆さん、「お雛様」でやることが大体分かってきたと思います。「お雛様」をお祝いする皆さんに、どのようなことをしてきたか聞いてみました。

Aさん:「2月の後半ぐらいになったら、家で毎年飾っているお内裏様のセットが一段だけのひな壇を出すよ」
Bさん:「酢飯の上に椎茸の煮物、錦糸卵、酢蓮根、えびといくらをのせたちらし寿司を作って食べます!」
Cさん:「スーパーに売ってる桜餅を食べます!」
Dさん:「ひなあられを食べます。種類がいろいろあって、どれも美味しいので楽しみの一つです」
Eさん:「お菓子工場でバイトをしたとき、雛祭り専用の菱餅のケーキ版を作りました」

 

最後に、ここまで読んでいただきありがとうございました。お雛様の次の日本文化のイベントは5月5日の「こどもの日」なので、また記事を掲載する予定です。楽しみに待っていてくださいね。

節分

Writer: Karen W.
Editer: Karen W.

 皆さん、「お正月」はどのように過ごされましたか?私は、1月の記事で「お正月」を紹介しましたように、日本の「お正月」を堪能しました。この記事を読んで、少しでも日本の文化を身近に感じていただけたら幸いです。(「お正月」の記事

https://timesoftiu.com/2021/12/31/%e3%81%8a%e6%ad%a3%e6%9c%88/)

私はTIU生に、もっと日本の文化を知ってもらいたいと思い、日本の文化シリーズの記事を書いています。それなので2月の記事は、日本の行事「節分」について紹介していきます。

  1. 節分とは

「節分」は平安時代の宮中(日本の天皇が政治を行っていた場所)で大晦日に行われていた「追儺(ついな)」、という行事に起源を持つとされています。この行事は、疫病の鬼に扮した舎人(とねり)を、方相氏(ほうそうし・鬼を追う人)になった大舎人長が4目の仮面をかぶって追っ払う儀式だったそうです。そして、この儀式に参加した殿上人(てんじょうびと)は桃の弓と葦の矢でこれを援護したと言う優雅な行事だったそうです。

古来「節分」は大晦日の行事でしたが、現代では2月に行われています。なぜなら、平安時代と現代では使われている暦が違うからです。現在使われている暦は、「太陽暦(グレゴリオ暦)」と言って、太陽の動きをもとにして作られているそうです。昔使われていた旧暦は「太陰太陽暦」と言って、月が新月になる日を月の始まりと考え、その日が1日(ついたち)とされていたそうです。新月の間隔が平均約29.5日のため、太陽暦の1年より約11日短かったそうです。現在は「太陽暦」が使われていますが、「太陰太陽暦」を使った場合、大晦日は2022年2月3日だったということです。

https://www.izasa.co.jp/blog/setsubun-638/

https://www.kohfukuji.com/event/tsuinae/

https://www.nao.ac.jp/faq/a0304.html

  1. 節分にやること

 日本の「節分」では、大きく分けて二つの事をやります。

一つ目は、「豆まき」を行います。「豆まき」は、前段落で紹介した「追儺」でも行われていたそうです。「節分」は、季節の分かれ目である立春(本年は2022年2月4日)の前日(2022年2月3日)は冬と春の季節の分かれ目だから行われています。季節の分かれ目は気温差を感じやすく、風邪をはじめとした病気になりやすく、災害が起きやすいとされています。そのため、健康的な生活を送るために、これらを鬼に見立てて追い払う必要があります。その追い払い方で一般的に行われているのは「豆まき」です。昔から「節分」は、厄払いをして新年の幸せを願う行事として日本各地で行われているそうです。日本で厄払いをするのは、大晦日の行事で行われていることです。このことから、「節分」が大晦日の行事だったと感じられると思います。大事なことがもう一つ、「豆まき」をするときに、「鬼は外、福は内」という掛け声を言いながら、豆を投げます。こうすることで、「鬼(病気や災害)」を払い、「福(健康や幸せ)」家の中に招き入れられるとされています。

二つ目は、「恵方巻」をその年の恵方(歳徳神・としとくじん・という神様がいるとされている場所であり、その年の中で特に縁起のいい方角とされている)を向いて無言で食べます。そうすることで、商売繁盛や無病息災で過ごせるなど、様々な「福(健康や幸せ)」を招くことが出来るとされています。このとき、恵方巻が食べづらいからと言って、輪切りにして他の料理と一緒に食べてはいけないそうです。なぜなら、「恵方巻を切る」と「人の縁が切れる」という言葉がかけられていて、縁起が悪いからだそうです。私の家では、「黙って恵方に向かって食べられたら、願い事が叶うよ」なんて言われていました。ちなみに、今年の恵方の向きは「北北西」でした。東西南北の向きを大雑把にしか知らない私は、毎年方位磁石を使って向きを確かめてから食べるようにしています。

  1. TIU生の節分の過ごし方

Eトラック生以外のTIU学生であるJトラック生は、「節分には豆まきをする」と答えていました。それほど、節分はJトラック生にとって身近な行事であることが分かります。確かに私の幼少期の記憶をたどってみても、小さなころから幼稚園や学校、商業施設などで見かけたり体験してきたりしてきました。以下、みなさんがどのような「節分」を過ごしているのか紹介していきます。

 

Aさん

「鬼のお面をつけた人に対して豆まきをして、歳の数だけ豆を食べます。」

Bさん

「豆まきは普通大豆を使いますが、私の家は豆を粗末にせずおいしく食べたいので、落花生を用意しています。」

Cさん

「恵方巻をスーパーで買って、その年の恵方を向いて食べます。」

Dさん

「家族で恵方巻を作って、自分の好きな具材を入れられて楽しい時間を過ごしています。」

Eさん

「家の近くの神社で節分祭があるので、それに行きます。」

最後の方は、バイトができるようになった年だからこそ体験した、日本の「節分」です。

Fさん

「バイト先の寿司屋さんで、恵方巻を作りました。嬉しいことに忙しいから給料がいつもよい高かったけど、忙しすぎて疲れました。」

 

 ここまで「節分」の記事を読んでいただき、ありがとうございました。少しでも、「節分」を身近なものに感じてもらえましたか?今年の「節分」はもう終わってしまいましたがまだ日本に来たばかりで、「節分」の恵方巻を食べたことがない方は、コンビニやスーパーで買えるので、ぜひ試してみてください。「節分」の記事はココで終わりになります。次回の日本の文化「ひな祭り」に関する記事を楽しみに待っていてください。

お正月の過ごし方の違い

著者:Honoka A.
編集者:Karen W.
Translator: Theo F.

 12月も半ばを過ぎ、もうすぐ秋学期が終わります。2022年も残りわずかとなりました。今回は、日本と海外の新年の過ごし方の違いについて紹介します。以前のToTの記事に、「お正月」があり、下記のリンクから読めます。

・日本での新年の過ごし方

 日本では1月1日から3日までを「三が日」(さんがにち)といい、多くのお店が休みとなり、人々はそれぞれの家族や親戚とおいしいものを食べて過ごします。多くの日本人は一年の始まりに、神様に一年の健康などをお願いする「初詣(はつもうで)」をしに、神社やお寺に行きます。

 また、英語の「Happy New Year」のように、新しい年になったら、「あけましておめでとうございます。」という挨拶をします。この挨拶には「神様を迎えたことへのお祝いと新しい年を無事に迎えることができた」という意味が込められています。

 それに、日本では、「年賀状」というグリーティングカードのようなものがあり、親戚や友達に送り、新年の挨拶をはがきで送ります。

 さらに、「おせちやお雑煮(おぞうに)」など、お正月にしか食べない特別な料理を食べます。お雑煮は地域によって、または家庭によって味や具材が異なるため、機会があれば、ぜひ食べ比べをしてみてください。

参考文献:「あけまして」ってどういう意味?なぜ新年になるとあけましておめでとうと言うの!? (sittaka.info)

おせち

お雑煮               

・他の国のお正月の過ごし方

 世界には様々な新年の過ごし方があります。

 アメリカでは、ニューヨークのタイムズスクエアでカウントダウンがあり、イギリスではビッグベンのカウントダウン花火が有名です。

 しかし日本とは違い、お祝いするのは1日までで、2日からはほとんどの人が学校や会社に行くそうです。

 一方、ユニークなお祝いの仕方をする国も多くあります。

 エクアドルでは、「大晦日に顔写真を燃やす風習があります。これには過去を処分する意味合いがあり、人々は行く年を象徴するような写真を集めて燃やすのだそう。そのため、エクアドルの大晦日の夜は国中が顔写真を燃やす炎の色で埋め尽くされます。」

 

 また、ベトナムでは、「旧正月(ベトナム語で“テト”と呼ぶそう)」に新年を祝います。この日のために、ベトナムの人々は家の中を花で飾りつけます。北部に住む人はピンクの桃の花、南部では黄色の梅の花など、地域によって飾るお花は異なるようです。

 また、ベトナムのお正月伝統料理と言えば、「バンチュン」と呼ばれるおこわ蒸し(餅米の上に緑豆と味付けの豚肉を巻き寿司のようにしバナナの葉で巻いたもの)。これは、どこの家庭でも手作りするのが一般的だそうです。

 さらに、デンマークでは、お正月にお皿を隣の家のドアに投げつけるそうです! お皿を投げつけられた家は幸せになると信じられていて、たくさんのお皿やカップなどの食器を投げつけられた家庭ほど、ラッキーな家庭なのだそうです。お正月に家の玄関にたくさんの割れた食器がある家庭は、それだけ多くの忠実な友人をもっているという証だそうです。

 

 このように、それぞれの国で新年のお祝いの仕方は異なり、国の文化を取り入れたお正月ならではの食べ物や行事があります。2023年を迎える前に、English LoungeやPEP、CPなどを通じて色々な人に出会い、それぞれの新年の過ごし方を聞いてみてはいかがでしょうか。

参考文献:お国別ユニークな年末年始の過ごし方&風習【前編】 (fujingaho.jp)

お国別ユニークな年末年始の過ごし方&風習【後編】 (fujingaho.jp)

・新年の挨拶の意味とは

 実は英語の「Happy New Year」という言葉には3つの意味があるそうです。

一つ目は、「あけましておめでとうございます。」、

二つ目は、「良いお年を。」、

そして、三つ目は、「楽しい1年になりますように。」というお祝いや相手の幸せを願う意味が込められています。

 しかし、最初に述べたように、日本では「あけましておめでとうございます。」の意味は「神様を迎えたことへのお祝いと新しい年を無事に迎えることができた」という意味が込められています。日本の文化の多くは仏教が浸透しているため、神様への敬意が「あけましておめでとうございます」という、言葉の意味に込められています。英語では、「Happy New Year」には宗教的な意味は込められていないため、日本の挨拶とはちがいますね。このように、日本とアメリカの新年の挨拶の違いから、文化や国によって意味が異なるのかもしれませんね。

参考文献:Happy New Yearには二つの意味が – 英単語の正しい使い分けを勉強してすっきり英会話! (suntomi.com) 

 ・世界の新年の挨拶

 日本の「あけましておめでとうございます。」と、同じ意味の新年の挨拶の言葉は、他の国ではどのように言うのでしょうか。

中国語では「新年好(シン ニエン ハオ )」

韓国語では「새해 복 많이 받으세요.(セへ ボク マニ パドゥ セヨ)」

フランス語では、「Bonne annee(ボンネー)」

など、多くの国には「あけましておめでとうございます。」と同じ意味の言葉があります。 他の国にも様々な新年のあいさつの言葉があるでしょう。友達や先生の国ではどのように言うのか聞いて、新たな言語取得を目指してみてはいかがでしょうか。

参考文献:世界の言葉で「あけましておめでとう」!英語は知ってるけど他の言語では? – ENGLISH JOURNAL ONLINE (alc.co.jp)

英語以外の外国語で「あけましておめでとう」を何というか調べてみました。 – こもりみち*たまゆら (hatenablog.com)

 今回は、お正月の過ごし方の違いについて紹介しました。みなさんは、お正月をどのように過ごしますか?著者自身は、家族と一緒に過ごし、おいしいものを食べる予定です。また、新しい年を迎えるにあたって、目標を立てるのはいかがでしょうか。あなたのお正月の過ごし方と2023年の目標をぜひ、コメントで教えてください。

日本のハロウィーン

書き手:Honoka A.

編集者:Karen W.

  みなさん、こんにちは。あっという間に10月になり、だんだんと過ごしやすい気温になってきました。10月といえば、皆さん何を思い浮かべますか?多くの人がハロウィーンを思い浮かべるのではないのでしょうか。今回は、日本のハロウィーンについて紹介します。また、TIUの学生はハロウィーンをどのように過ごすのでしょうか。この記事の最後にその詳細(または様子)を紹介します。

・ハロウィーンとは?

 ハロウィーンの発祥は、2000年以上も前。ヨーロッパの古代ケルト人が行っていた祭礼「サウィン(Samhain)」が起源だといわれています。。サウィンは「夏の終わり」を意味し、秋の収穫を祝うとともに、悪霊を追い払う宗教的な行事として、古代ケルト人の暮らしに根づいていました。死者の魂が家族の元に戻ってくると考えられているため、当時から人々は、仮装や仮面をつけたり、ジャック・オー・ランタンというかぶで作ったランタンを家に置いたり、死者の魂から身を守ることをしていました。現在は、多くの国でハロウィーンが広まり、起源とは異なった楽しみ方をしています。例えば、ジャック・オー・ランタンをかぶではなく、比較的作りやすいかぼちゃで作ったり、子供が大人に「お菓子をくれないといたずらするよ」という意味である「Trick or Treat」を言って、お菓子をもらったり、といった風習になっています。 

参考文献:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000017681.html

・日本のハロウィーンの歴史

 日本で初めてハロウィンを取り扱ったのは、1970年代、キデイランド原宿店であるといわれています。その後、1983年には、同キデイランド原宿店が、ハロウィン商品の販売促進のために、ハロウィンパレードを行いました。

ハロウィンの認知度が急激に上昇したきっかけは、1997年に東京ディズニーランドで開かれた「ディズニー・ハッピー・ハロウィン」の仮装イベントです。それ以来、東京ディズニーリゾートでは、ハロウィンが秋の恒例イベントとなっています。その後、様々なお店でハロウィーン限定パッケージのお菓子や、ハロウィーンのコスチュームが販売されるなど9月下旬から多くの場所でハロウィーンという文字を目にする機会が多くなりました。また、日本では、数年前からSNSの発達により多くの人が仮装し、渋谷に集まることが恒例となっています。スクランブル交差点に多くの人が集まり、毎年ニュースでも話題となります。しかし、近年はマナーの悪い人が多く見受けられ、問題となっています。

参考文献:https://intojapanwaraku.com/culture/41323/

・アイルランドと日本のハロウィンの違いとは

 ハロウィーンは伝統に則って祝われています。アイルランド中の家庭では、子どもたちがハロウィーンに先立ち、仮装やゲームの準備をします。当日は、夕食時にバーンブラックと呼ばれる伝統的なケーキを食べるのがお決まりです。様々なものを中に仕込んで焼き上げており、切り分けて食べた時に出てきたものでその人の運勢を占います。例えば、指輪が出てきた人は、1年以内に結婚することを意味します。

 また、ハロウィーンパレードが開催されるなど伝統を守りながらも、「家族と大切な時間を過ごす」、という意味があります。ハロウィーンは、アイルランド人にとって大きなイベントです。一方、日本では、渋谷でのハロウィーンだけでなく、いろんなハロウィーンパッケージのお菓子やグッズが多くのお店で販売されています。そのため、多くの人は学校で友達とお菓子交換をしたり、ハロウィーンパーティーで仮装したり、子供たちが大人にお菓子をもらったりします。これらは、アイルランドで行われている、本来のハロウィーンとは異なり、多くの日本人はお菓子をたくさん食べて過ごします。

参考文献:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000017681.html

・TIUのハロウィーン 

 TIUではPeer Assistantという、学校のインターンがあります。Peer Assistantがハロウィーンイベントを開催し、多くの人が来て、とても盛り上がっていました。写真添付

また、English Plazaでもハロウィーンイベントが行われました。宝探しや仮装コンテストなどの様々なアクティビティを開催し、とても盛り上がっていました。

 今回は日本のハロウィーンについて紹介しました。みなさんはどんなハロウィーンを過ごしますか?日本では友達とお菓子交換をすることが多いので、当日はみんなでお菓子を持ち寄ってみるのはいかがでしょうか。Trick or Treat!

 

スポーツの秋

著者:Saki.N
編集者:Karen W.

 みなさん、こんにちは。 夏の猛暑が過ぎ、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。学校の校門前や街中に、秋らしい金木犀の甘い香りが漂う季節になりました。さて、日本では「スポーツの秋」という風習があります。この季節は、各地で、運動会や体育大会が多く開催されます。

 1:「スポーツの秋」の由来

 最初に、なぜ「スポーツの秋」といわれるようになったのかについて紹介します。この由来には、「東京オリンピック」と「体育の日」が大きく関係しています。

 1964年に東京オリンピックが、10月10日に行われました。なぜならば、過去の統計から、日本ではこの日が晴れになる確率がとても高かったからであると言われています。このオリンピック以降、この日を記念して10月10日は国民の祝日、体育の日と制定されました。(現在では、10月第2週の月曜日がスポーツの日となっています。)東京オリンピックの開催と体育の日の制定以降、各地で9月、10月にスポーツに関するイベントが多くなったことから「スポーツの秋」として広く認識され始めたと言われています。

(参考文献:https://lab.life-socket.jp/blog/20)

 

2:秋に運動をする「3つのメリット」

 次に、運動をする3つのメリットについて、紹介します。

  1つ目は、体温が上がることです。体温を上げるには、運動をして筋力を増加し、代謝を良くすることが重要です。代謝が良くなると、免疫細胞が活性化し、体調を崩しにくい体質になります。

 2つ目は、肥満予防です。運動習慣がつき、筋肉量が増加すると代謝が上がります。基礎代謝が上がると、普通に生活をしていても消費されるエネルギー量が増えるため、脂肪を燃焼しやすい身体への変化が期待されます。

  3つ目は、ストレスの解消です。運動はストレスを解消するだけでなく、ストレスに強い心身を作ることにも効果的です。運動を続けることで、心を安定化させる働きのある、セロトニンやエンドルフィンが安定的に供給され、ストレスや疲労解消への効果が期待されます。

  課題や授業など、普段の生活の中でもストレスは自分が気づかぬうちに溜まってしまうものです。ですから、心の健康のためにも適度な運動をしてみてくださいね。また、秋の朝は肌寒くてお布団やお部屋から出ることを躊躇してしまいますよね。ですが、一歩外に出てみると、温かい日差しや甘い金木犀の香りが待っているので、秋の美味しいご飯を食べた後は、ぜひ体を動かしてみてくださいね。

(上記内容は、個人差があると考えられますので、ご了承ください。)

(参考文献:https://ogalife.com/20191102-1/.

 

 

3:設備や公園の紹介                                 

 最後に東京国際大学にある設備や大学付近の秋を感じられる2つの公園について紹介します。

 まず、東京国際大学の第2キャンパスには、ウエイトリフティング場やトレーニングルーム、バスケット・バレーボールコート、テニスコートがあります。トレーニングルームでは、基本的なトレーニングから、高度で機能的な運動まで行うことができます。また、バスケットボール・バレーボールコートは、体育の時間やクラブ・サークル活動などで使用しています。テニスコートは全部で8面、照明器具も完備されており、体育の授業や公式庭球部の活動で使用されています。このような設備を、第1キャンパスを使用している学生さんは知らない方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。興味のある学生さんは、授業やサークルに参加してみてくださいね。

(参考文献:https://www.tiu.ac.jp/campus/campus02)

 

 次に大学近辺の公園を紹介します。

1つ目は、川越水上公園です。行きかたは、電車では、JR川越線西川越駅から徒歩15分、バスでは川越駅または本川越駅から、かすみ野行き西武バスに乗車、バス停「水上公園入口」(公園まで徒歩10分)です。この公園の最大の魅力は、広大な敷地があることです。芝生広場、フットサル、卓球場、ウォーキングコース、テニスコートなどがあります。また、紅葉も見ることができます。日本の紅葉は秋を象徴するもなので、芝生でピクニックをした後、スポーツをしたり、紅葉を見ながらお散歩をしたりするのも気持ちよさそうですね。(参考文献:https://www.parks.or.jp/kawagoesuijo/guide/000/000083.html)

2つ目は、川越運動公園です。行きかたは、JR東武東上線 川越駅/西部新宿線 本川越駅からバスで川越運動公園行き 川越運動公園下車または上尾駅西口行き トワーム小江戸病院下車 徒歩10分です。この公園には、芝生の広場やテニスコート、陸上競技場があります。よって、テニスをしたり、ジョギングをしたり、周りに配慮しながら、広場でバドミントンやキャッチボールをするのも楽しそうですね。

(参考文献:https://ambase.info/gym2/saitama/kawagoe.html)

ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございました。今回は、「スポーツの秋」について紹介させていただきました。秋は、温かい日差しに少しひんやりとした風がとても気持ち良い季節です。適度な運動をして心身ともに健康な秋を過ごして下さいね。

子供の日

著者: Karen W.
編集: Kurooto B.

みなさん、こんにちは。前回の「お雛様」の記事は読んでいただけたでしょうか?今回は5月のゴールデンウイークの最終日にあたる「子供の日」を紹介していきます。「子供の日」と言われたら何を思い浮かべますか?今回は「子供の日」とは一体どのような行事なのか、その由来から焦点を当てて見ていきます。

  1. 子供の日とは

子供の日は元々、「端午の節句」と呼ばれ奈良時代から続く古い行事でした。この「端午(たんご)」というものは、月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味で、5月に限ったことではありませんでした。日本の文化の記事「節分」でもご紹介しましたが、日本では季節の変わり目は病気や災厄が起きやすいとされていました。そのため、季節の変わり目である「端午の日」では、病気や災厄を避けるための行事が行われていたそうです。この日は、蓬(はす)積みをしたり、蘭(らん)をお風呂に入れたり、厄除けとされた菖蒲(しょうぶ)を浸した酒を飲んだりする風習がありました。奈良時代に皇族やその臣下の人たちは、これらの植物に病気や厄除けの思いが込められていると考えていたようです。それに加えて、災いを呼ぶとされた悪い鬼を退治するために、流鏑馬(やぶさめ・馬に乗りながら弓を射る儀式)を行っていたそうです。

現在のように、「鯉の吹き流し」や「五月人形(武者人形)」を飾り、男の子の成長を祝うようになったのは江戸時代からだそうです。平安時代になると、子供達は菖蒲を飾りにした紙の兜を付け石合戦をしたそうです。その後、室町時代の武家社会では、竹竿に布を貼り「吹き流し」が建てられるようになりました。これらが「端午の節句」の原型とされていますが、現在の「鯉のぼり」という文化は江戸時代から始まりました。江戸時代に、人形芸術の発達や町人階級が子供の健やかな成長を願ったものが「鯉のぼり」でした。古来宮廷で行われていた、蓬積みや、蘭をお風呂に入れたり、菖蒲を浸した酒を飲んだりする風習は、鎌倉時代(武家社会)の到来とともにだんだんと廃れてしまいました。男性中心の武家社会の到来により風習にこそ変化が起きましたが、菖蒲の葉を飾ることは「尚武(武をたっとぶ)」ことにかけられ、「端午の節句」は男の子の成長を祝う行事に変化していったようです。また、江戸時代では5月5日は徳川幕府の重要な祝日となり、将軍をお祝いするように奉じられていたようです。また、将軍に男の子が生まれると、城の表御殿の玄関に馬印(うましるし)や幟(のぼり)を立て祝われていたそうです。

引用元: https://www.ningyo-kyokai.or.jp/sekku/tango.html

  1. 何をやる?

一般的に「端午の節句」では、大きく分けつ二つのことが行われています。一つ目は、鯉のぼりや五月人形を飾ります。これらは前段落でも紹介しましたが、江戸時代から行われているそうです。GWになると、庭先に鯉のぼりが飾られていたり、スーパーで五月人形を見かけることが多くなると思います。青空の下を泳ぐ鯉のぼりは、とてもいい景色なので見かけたらぜひ写真など撮って楽しんでください。

二つ目は、柏という植物の葉っぱでお餅を包んだ「柏餅」を食べたり、菖蒲の葉をお風呂に入れて「菖蒲湯」を楽しんだりします。「端午の節句」の間「柏餅」は気軽にスーパーで買え食べれられますが、菖蒲の葉はあまり身近なお店では売られていないので、どこかでみかけたら「菖蒲湯」に挑戦してみてください。

引用元 2021.02.25

https://www.jalan.net/news/article/535583/

  1. みんなの過ごし方

「日本の文化」の一つである「端午の節句」について、どういうことをやるのか分かっていただけましたか?最後に、TIU生がどんな「端午の節句」を過ごしているか聞いてみましたので紹介します


Aさん:「柏餅を食べて、家にある兜飾りを飾ります。」

Bさん:「おばあちゃんの家に行って家族でBBQをします。」

Cさん:「子供は元気に外で遊ぶのがいいので、家族と公園で遊びます。」

Dさん:「菖蒲湯に入って、身体を温めます。」

ここまで読んでいただきありがとうございました。TIU生の方々は、兜や鯉のぼりを飾ることよりも、家族で一緒に過ごすことが多いようです。皆さんは、どんな子供の日、「端午の節句」を過ごされますか?楽しい時間をお過ごしください。

お正月

著者:Karen W.
編集者:Aika M.

みなさん、日本の冬はどうお過ごしでしょうか。川越の冬は、風が冷たくて雪があまり降らず、晴れた日が多いのが特徴です。日本海側の山間の地域や、埼玉が属する太平洋側の平野の地域では、信じられないほど雪が降る場所もあります。そんな日本ですが、今回は一年の始まりに欠かせない冬の行事、「お正月」について紹介します。

1. お正月とは

お正月は、1月1日~1月7日の間を指します。地域によっては、1月25日まで続くところもあります。日本では、1月1日を「元旦」と呼び、この日は一年の幸福をもたらすために「年神様」が各家庭に降臨すると考えられています。この年神様は、祖霊神、田の神、山の神、子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わると考えられ、人々に健康や幸福を授けるため「正月様」「歳徳神」とも呼ばれています。この神様をお迎えするためや、「すす払い」の意味を込め一年の汚れを落とし、気持ちよく一年を過ごすために大掃除をします。他にもお正月には多くのことを行います。次は、私がお正月にやってきたことを説明します。

引用元:お正月にすることは?正月とは?行事由来・過ごし方【決定版】 [暮らしの歳時記] All About

2. 私がお正月にやること

私の家では、大晦日(12月31日の夜)の前(12月28日から30日)の間に、家族と一緒に「お餅つき」をして、お正月に食べる「お雑煮」や飾りの「鏡餅」を作ります。これが終わったら、お正月に食べる「おせち」の準備をします。大晦日になったら、「大掃除」をして「すす払い」を行い、夜新年を迎えるときに食べる「年越しそば」の準備をします。夜の12:00になるとお寺が「除夜の鐘」をならし、新年を迎えます。

元旦(1月1日)の明け方になると、東の空から太陽が昇り、「初日の出」を眺めます。私は、庭先から「初日の出」を見ますが、人によっては富士山に登ってみる人もいます。家族や友達と神社に行って、神様に一年無事に過ごせるように「初詣」にいったり、おみくじやお守りを買ったりします。そして、1月2日の朝「初夢」の話を家族として、どのような一年になるか、どのような一年にしていきたいかについて話します。このとき、習字道元旦(1月1日)の明け方になると、東の空から太陽が昇り、「初日の出」を眺めます。私は、庭先から「初日の出」を見ますが、人によっては富士山に登って見る人もいます。家族や友達と神社に行って、神様に一年無事に過ごせるように「初詣」にいったり、おみくじやお守りを買ったりします。そして、1月2日の朝「初夢」の話を家族として、どのような一年になるか、どのような一年にしていきたいかについて話します。このとき、習字道具を使って墨のついた筆で半紙に、一年の抱負を書きます。人によって異なりますが、私は1月2日には一年ぶりに親戚の家に行き、お年玉を貰って雑談をしたり、おせちをごちそうになったりします。そして、1月7日になったら、お正月に沢山料理を食べたので、胃腸を労わるために「七草粥(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ)」を食べます。1月11日には、「鏡開き」と言って、「鏡餅」を食べて、無病息災を祈ります。

玄関先に置く松と竹でできた「門松」や神社で見かけるような「しめ縄」を用意するご家庭もあります。元旦を迎える前に、一年間お世話になった人に「年賀状」というはがきを送ることがあります。しかし最近はスマホを使って新年の挨拶を済ませてしまうため、ほとんど年賀状を書いていません。1月15日には、「小正月」と言って小豆粥を作り、お正月に「書初め」や「門松」などの正月飾りを燃やす「左義長」を行います。

3. 様々なお正月

最後に、このウェブサイトを管理しているCGメンバーに、どのようなお正月を過ごしてきたか、インタビューをしました!

 日本人メンバー:

「親戚たちが集まって、大人から子供にお年玉が渡されます」

「おせち料理やお餅つきをして、お正月の食べ物を楽しみます」

「カラオケやビンゴ大会などして、楽しく過ごします」

「家族や、友達と一緒に大晦日から元旦まで、神社やお寺に行って、神様に御願い事したり、お守りやおみくじを買ったりします」

マカオ出身メンバー:

「マカオでは毎年一番破壊力が高かった花火が優勝する花火コンテストが行われてます」

インドネシア出身メンバー:

「友達といろんな場所に行き、楽しく過ごします」

スリランカ出身メンバー:

「友達と花火を見に行きます」

ベトナム出身メンバー:

「大晦日は家族と家で大掃除をして、花火を見に行きます。元旦は近所を巡ってお年玉をもらいます。親戚の家に行ったり、友達と過ごしたりもします」

 さて、みなさんはどのようなお正月を過ごしてきましたか?今年はどのようなことをしましたか?ぜひこの記事を参考にして、次回ももっと楽しいお正月を過ごしてください!

日本のクリスマス

作者:Theo F.
編集:Aika M.
翻訳:Riki H.
原文:英語

 世界中で楽しまれるホリデーシーズンの季節が過ぎました。皆さんは今回のホリデーを楽しめましたか?例えば「クリスマス」というと、サンタクロースやイエス・キリストの誕生を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、何世紀にもわたる歴史の中で、この祭典は異なる文化や宗教の側面を吸収し、その起源はひとつとは言い切れないほどたくさんあります。

欧米の影響
KFC クリスマスセット

 日本の友人の多くが、12月24日、25日のクリスマスにはケンタッキーフライドチキン(KFC)を食べるということを知り、少し驚きましたので調べてみることにしました。日本では、1970年代ごろからチキンが一般的な家庭にも普及し始めました。経済が発展し、日本人がより贅沢な生活を送れるようになり、米国企業も海外進出の機会を増やしました。その中で、KFCはアメリカの伝統料理であるクリスマスチキンを宣伝したのでした。「クリスマスにはケンタッキー」というコンセプトを、日本の文化にうまく刷り込み、マーケティング戦略は成功したのでした。

(参考文献: https://www.cnn.co.jp/business/35147384-2.html)

家族、友達、それとも大切な誰かと

 キリスト教文化の影響を受けている国では、クリスマスではプレゼントを交換するなど、家族で祝うのが一般的です。キリスト教が日本で本格的に普及するのは20世紀後半からで、それ迄は誰もクリスマスに関心を持っていませんでした。日本ではクリスマスは幸せを広げる祝日、または恋人と一緒に過ごすための夜という慣習が広がりました。

川越のクリスマス
ライトアップされているクレアモール通り

 埼玉県の真ん中に位置する川越には、冬のロマンチックな夜景が好きな人たちにはたまらない、絶景なイルミネーションスポットがあります。また、クレアモールでのクリスマスショッピングや、小江戸のイルミネーションもおすすめです。

夜の小江戸

 もっと現代的な雰囲気がお好みなら、U-PLACEやUNICUSがおすすめです。これらは基本的に3階建てのモールで、カフェやレストランがモール内に展開されており、店内からカラフルなクリスマスイルミネーションを眺めながら買い物をすることができます。

クレアパーク

 川越のファーマーズマーケットでは、クレアパークでクリスマスマーケットが開催されました。新鮮なクリスマスの味を楽しみたい方は、立ち寄ってみてください。

(詳細: https://twitter.com/kawagoemarket/status/1472214231949144064/)

TIU第1キャンパスのイルミネーション

 

歴史的な出来事が、このような形で私たちの文化に影響を与えることを知ったのは、確かに興味深いことでした。今度のクリスマスは、KFCでチキンを食べたり、小江戸のイルミネーションに囲まれてデートしたりするなど、日本ならではのホリデーを過ごしてみてはいかがでしょうか。  

日本食は健康的なのか?

作者: Karen W.
編集者: Aika M.

みなさんは、日本食を食べたことがありますか??日本食は2013年に、「和食;日本人の伝統的な食文化」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。この評価で、日本食が「健康的」であり、日本人の伝統と関わりがあるということが分かります。しかし、この評価だけでは日本食のどのような点が「健康的」なのかわかりません。また、日本食は海外の食事スタイルと比較すると「味が薄い・魚が中心・決まった味付け・ワンプレート式ではない」など、様々な違いがあります。そこで、日本の学校に通っている皆さんに、日本食のことを深く知ってもらうため、日本食が「健康的」である理由を紹介します。

はじめに、日本食が健康的である理由を栄養素の面から紹介します。皆さんは、人が健康的な生活を送るために必要な条件を知っていますか?それは、「栄養バランスの取れた食事をとること」です。栄養バランスの良い食事には、「五大栄養素」が必要です。この「五大栄養素」とは、「炭水化物・タンパク質・ミネラル・ビタミン・脂質」です。普段から、ジャンクフードやスナックばかり食べる生活をしていると、この「五大栄養素」が不足しカロリー過多になることで、肥満になりやすくなります。これでは、健康的な食生活といえません。しかし、一食だけ日本食を食べる生活をしたら、バランスよく栄養を摂ることができます。なぜなら日本食の献立スタイルは、「一汁三菜」だからです。この言葉は、「一杯の汁物と三種類のおかず」という意味です。この食事は、品数は多いけれど、一つ一つのおかずの量が少ないところが特徴です。そしてこの食事の目的は、色々な料理を少しずつ食べることで、一品では不足してしまう栄養素を補い合うことです。

そこで、実際に一食だけ日本食のスタイルを取り入れた、日本人である私の、ある日の食事を例に挙げて説明します。この日の「主食」は、「ごはん」。水だけで炊くので、淡白な味わいになり、どんな料理にも合います。「汁物」は、最近暑くなってきたので夏野菜を使った「なすとオクラの味噌汁」。「主菜」は、夏の定番料理であるゴーヤと卵と豆腐の「ゴーヤチャンプル」。「副菜」は、「夏野菜の春雨サラダ」。「副副菜」は、不足しがちなミネラルをおいしく摂るために「ささみと梅干の和え物」です。この食事メニューで使われる食材は「炭水化物のご飯・タンパク質の肉、卵、豆腐・ミネラルの梅干・ビタミンのゴーヤ、なす、などの夏野菜・脂質の春雨サラダ」です。このように「一汁三菜」の食事スタイルを一回とっただけで、健康的な食生活にぐっと近づきました。さらに、夏の旬の食材を生かした料理なので、季節の味覚を味わうことができました。

次に、日本食が「健康的」なのは、単に栄養素バランスが良いだけではありません。実は日本では、食材の味わいを活かす「調理技術・調理道具」が発達しています。地域によって違いはありますが、日本食の味付けには、「油・砂糖・塩」があまり使われていません。現在の日本の食卓では欠かせないこれらの調味料は、日本固有の調理法では使われていませんでした。なぜなら、油は高価なものだったので、1800年後半に西洋の食文化が入ってくるまで、料理に使われることは滅多にありませんでした。それまでは、食用ではなく灯火用として使われていました。
(引用元 https://japanese.hix05.com/Folklore/Food/food06.oil.html )

日本の魚を使った郷土料理に焦点を当てて、油が使われてこなかった例を紹介します。千葉、東京、埼玉の三県を見てみましょう。千葉では、古くから冠婚葬祭の時に食べられていた「太巻きずし」、東京では、代表的な日本料理である「寿司」、埼玉では、丑の日に食べる「ウナギ」です。これらの三種類の料理には、調理中に油が使われていません。元々「寿司」は「箱寿司」といわれ、正方形の木箱の中で魚を米で発酵させることにより保存する料理でした。現在のように生で食べられるようになったのは、江戸時代ごろお酢が調理法に加えられて、今の「寿司」の形になってからです。「太巻きずし」が食べられるようになったのも、「寿司」にお酢が使われるようになってからです。
(引用元 http://www.pref.chiba.lg.jp/annou/shokuiku/oishiichiba/dentou.html
https://www.gotokyo.org/jp/see-and-do/drinking-and-dining/tokyo-local-food/index.html
http://www.mizkan.co.jp/sushilab/manabu/4.html )

さらに、日本食が「健康的」なのは、日本の風土や環境が大きく影響を与えています。日本は「春夏秋冬」の四つの季節があります。日本国土は弓なりの形をしていて、北は亜寒帯の北海道、南は亜熱帯の沖縄まで長くのびています。さらに、四方八方が海に囲まれた島国でありながら、山もたくさんあります。この自然環境のおかげで、新鮮な海の幸、野菜、果物、山の幸などを、国内だけで採ることができます。地域ごとに違った旬の食材が使われ、独自の郷土料理を生み出してきました。
(引用元 https://www.jice.or.jp/knowledge/japan/commentary01 )

また、海や山などの多様な自然環境は、日本人の宗教観にも影響を与えています。日本人は自然に対して畏敬の念を持ち、「自然崇拝」の心を持っています。「自然崇拝」とは、自然物・自然現象を対象とする信仰で、それらを神格化し崇拝します。それに関連して年中行事が数多く存在します。年中行事は季節と結びついたものが多く、食文化と密接な関わりがあります。例えば、一年の始まりの「正月」は、元旦に新年の神様である「年神様」が、一年の幸福・子孫繁栄・五穀豊穣をもたらすとされ、「年神様」をお迎えするための行事として始まりました。そんな正月の主食は、「自然崇拝」の一つの「稲作信仰」から、もち米が使われています。もち米を蒸した後、それをつぶして練り固めたものが「餅」になります。「餅」は年神様へのお供えものとして、「鏡餅」といわれる円形の鏡をモチーフにした丸餅を、大小二段重ねにして飾ります。

正月は「おせち」という、年神様にお供えする田茂の供物料理を用意します。重箱といわれる五段ある正方形の容器に、家族の繁栄を願う縁起物を使った料理が入っています。一品一品の量は多くはないけれど、品数が多いという日本食の特徴が詰まった料理です。いくつかある「おせち」のおかずの中から、欠かせないものを紹介します。まず「紅白かまぼこ」は、「魔よけの紅と清浄の白でめでたい」の意味があります。「伊達巻き」は、日本の昔の本の「巻物」を意識した形をしており、「知識や文化の発達を願う」という意味があります。「栗きんとん」は、黄金色で縁起が良く「蓄財」の意味があります。「ちょろぎ」は「長寿を願う」という意味があります。他にも「子孫繁栄・不老長寿」の願いを込めたおかずが数多くあります。このように、「おせち」はおかずの品々にそれぞれおめでたい意味が込められていますが、海産物や山菜など多様な食材を使っているため、栄養価も高くバランスの良い料理になっています。
(引用元 https://allabout.co.jp/gm/gc/220732/ )

みなさんはこの記事を読んで、日本食が健康的である理由が分かりましたか?日本食のスタイル「一汁三菜」は、栄養素バランスがよく取れるので、健康的な食生活を送ることができます。また、「おせち」をはじめとして、様々な行事食があります。ぜひ、実際に体験してみてください!

食欲の秋

作者: Karen W.
編集者: Aika M.

 皆さん、こんにちは!
暑い夏が終わり、気温が下がり過ごしやすい秋になりました。秋は9月から11月の3ヶ月を指し、日本では「○○の秋」というように、秋の生活を楽しむ文化があります。そこで、「お月見」の記事に続き、今回は「食欲の秋」を紹介します。 

1. 食欲の秋とは

 まずはじめに、なぜ「食欲の秋」と言われるのか、2つ理由を説明します。

 1つ目は、秋は夏に比べると、日照時間が短くなり、気温が下がるからです。そのため人間の身体は、脂肪を燃焼しやすくなり、多くのエネルギーを必要とします。
 2つ目は、日本は自然が豊かで、特に秋は収穫最盛期で、栄養価の高い食べ物が多く収穫できるからです。秋の食べ物は、季節の変わり目で疲れてしまう身体に必要な栄養素である「でんぷん質、高タンパク質、ビタミン、食物繊維」が多く含まれています。また、これらの栄養素は、寒い冬を乗り越えるために必要なものです。

 これらの理由から、秋は「食欲の秋」と言われています。次の章では、自然の恵みをおいしくいただくために「秋の味覚」を紹介します。

2. 秋の味覚

 秋になると、海の幸は「戻り鰹(もどりがつお)、鮭、秋刀魚」、山の幸は「栗、柿、梨、ぶどう、きのこ類、さつまいも」、野菜類は「にんじん、里芋、蓮根」などの根菜類が収穫の時期を迎えます。さらに、日本食を支える「お米」も秋に収穫の季節を迎え、新米がスーパーで売られるようになります。

炊き込みご飯

 私は、海の幸と山の幸を一緒に食べられる「炊き込みご飯」をおすすめします。「炊き込みご飯」は、食材の味を活かした日本の調味料を使い、ご飯と食材を一緒に炊きます。「栗ご飯、さつまいもご飯」は甘く、「キノコご飯」は食欲をそそり、「魚の炊き込みご飯」は美味しく食べることができます。

 もちろん、このように美味しいものが増える秋には、「太ってしまうかもしれない」と気にする方もいると思います。そんなときは、口に入れる食べ物の量を少なくして、よく噛んで、秋の恵みをゆっくり味わってください。

 これらの秋の料理は身近なコンビニでも見かけるようになりました。お手頃価格で「日本の秋の味覚」を楽しむことが出来るので、みなさんもぜひ楽しんでください!

参考文献:
食欲の秋に食欲が増す理由!その由来や秋に食べたい食べ物、食べすぎの対策もご紹介|コラム|鰹節・だし専門店 通販のことならにんべんネットショップ (ninben.co.jp)