節分

Writer: Karen W.
Editer: Karen W.

 皆さん、「お正月」はどのように過ごされましたか?私は、1月の記事で「お正月」を紹介しましたように、日本の「お正月」を堪能しました。この記事を読んで、少しでも日本の文化を身近に感じていただけたら幸いです。(「お正月」の記事

https://timesoftiu.com/2021/12/31/%e3%81%8a%e6%ad%a3%e6%9c%88/)

私はTIU生に、もっと日本の文化を知ってもらいたいと思い、日本の文化シリーズの記事を書いています。それなので2月の記事は、日本の行事「節分」について紹介していきます。

  1. 節分とは

「節分」は平安時代の宮中(日本の天皇が政治を行っていた場所)で大晦日に行われていた「追儺(ついな)」、という行事に起源を持つとされています。この行事は、疫病の鬼に扮した舎人(とねり)を、方相氏(ほうそうし・鬼を追う人)になった大舎人長が4目の仮面をかぶって追っ払う儀式だったそうです。そして、この儀式に参加した殿上人(てんじょうびと)は桃の弓と葦の矢でこれを援護したと言う優雅な行事だったそうです。

古来「節分」は大晦日の行事でしたが、現代では2月に行われています。なぜなら、平安時代と現代では使われている暦が違うからです。現在使われている暦は、「太陽暦(グレゴリオ暦)」と言って、太陽の動きをもとにして作られているそうです。昔使われていた旧暦は「太陰太陽暦」と言って、月が新月になる日を月の始まりと考え、その日が1日(ついたち)とされていたそうです。新月の間隔が平均約29.5日のため、太陽暦の1年より約11日短かったそうです。現在は「太陽暦」が使われていますが、「太陰太陽暦」を使った場合、大晦日は2022年2月3日だったということです。

https://www.izasa.co.jp/blog/setsubun-638/

https://www.kohfukuji.com/event/tsuinae/

https://www.nao.ac.jp/faq/a0304.html

  1. 節分にやること

 日本の「節分」では、大きく分けて二つの事をやります。

一つ目は、「豆まき」を行います。「豆まき」は、前段落で紹介した「追儺」でも行われていたそうです。「節分」は、季節の分かれ目である立春(本年は2022年2月4日)の前日(2022年2月3日)は冬と春の季節の分かれ目だから行われています。季節の分かれ目は気温差を感じやすく、風邪をはじめとした病気になりやすく、災害が起きやすいとされています。そのため、健康的な生活を送るために、これらを鬼に見立てて追い払う必要があります。その追い払い方で一般的に行われているのは「豆まき」です。昔から「節分」は、厄払いをして新年の幸せを願う行事として日本各地で行われているそうです。日本で厄払いをするのは、大晦日の行事で行われていることです。このことから、「節分」が大晦日の行事だったと感じられると思います。大事なことがもう一つ、「豆まき」をするときに、「鬼は外、福は内」という掛け声を言いながら、豆を投げます。こうすることで、「鬼(病気や災害)」を払い、「福(健康や幸せ)」家の中に招き入れられるとされています。

二つ目は、「恵方巻」をその年の恵方(歳徳神・としとくじん・という神様がいるとされている場所であり、その年の中で特に縁起のいい方角とされている)を向いて無言で食べます。そうすることで、商売繁盛や無病息災で過ごせるなど、様々な「福(健康や幸せ)」を招くことが出来るとされています。このとき、恵方巻が食べづらいからと言って、輪切りにして他の料理と一緒に食べてはいけないそうです。なぜなら、「恵方巻を切る」と「人の縁が切れる」という言葉がかけられていて、縁起が悪いからだそうです。私の家では、「黙って恵方に向かって食べられたら、願い事が叶うよ」なんて言われていました。ちなみに、今年の恵方の向きは「北北西」でした。東西南北の向きを大雑把にしか知らない私は、毎年方位磁石を使って向きを確かめてから食べるようにしています。

  1. TIU生の節分の過ごし方

Eトラック生以外のTIU学生であるJトラック生は、「節分には豆まきをする」と答えていました。それほど、節分はJトラック生にとって身近な行事であることが分かります。確かに私の幼少期の記憶をたどってみても、小さなころから幼稚園や学校、商業施設などで見かけたり体験してきたりしてきました。以下、みなさんがどのような「節分」を過ごしているのか紹介していきます。

 

Aさん

「鬼のお面をつけた人に対して豆まきをして、歳の数だけ豆を食べます。」

Bさん

「豆まきは普通大豆を使いますが、私の家は豆を粗末にせずおいしく食べたいので、落花生を用意しています。」

Cさん

「恵方巻をスーパーで買って、その年の恵方を向いて食べます。」

Dさん

「家族で恵方巻を作って、自分の好きな具材を入れられて楽しい時間を過ごしています。」

Eさん

「家の近くの神社で節分祭があるので、それに行きます。」

最後の方は、バイトができるようになった年だからこそ体験した、日本の「節分」です。

Fさん

「バイト先の寿司屋さんで、恵方巻を作りました。嬉しいことに忙しいから給料がいつもよい高かったけど、忙しすぎて疲れました。」

 

 ここまで「節分」の記事を読んでいただき、ありがとうございました。少しでも、「節分」を身近なものに感じてもらえましたか?今年の「節分」はもう終わってしまいましたがまだ日本に来たばかりで、「節分」の恵方巻を食べたことがない方は、コンビニやスーパーで買えるので、ぜひ試してみてください。「節分」の記事はココで終わりになります。次回の日本の文化「ひな祭り」に関する記事を楽しみに待っていてください。

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