コロナ禍でのとある日

著者:Sandali N.
編集者:Tin D.
翻訳者:ことこ

「日本の内閣総理大臣がここ数週間の新型コロナウイルス新規感染者数の増加を鑑み、再び緊急事態宣言を発令しました」

このニュースはゲームで遊んでいた最中に入ってきた。急に、友達と過ごしたとある日の出来事を思い出した。

遂に訪れた長期休み

それは、日本で大学生活を過ごしている私のごく普通の一日だった。ただ、状況は少なくとも普通ではなかった。自分の中で一番ストレスが発散できる「旅行」という趣味はパンデミックにより不可能になった。東京から離れた場所で一人、アパートの中で閉じこもっていた。また、大学の授業はオンラインで行われていた為、学期中は常にストレスを感じていた。

良い点でいえば、その日が最後の日だということで、やっと肩が軽くなった。迷うことなく友達数人に会えないかと連絡した。運がいいことに一人の友達が、即返信をくれ、会ってくれることになった。


「普通」とは

今回は友達に勧められ、上野公園を訪れた。最寄り駅で待ち合わせすることになったが、会う前に少し散歩をした。景色は何一つ変わったことはなかった。人々はマスクを着用し、人と人との間に少し距離をおいていた。これは皆がコロナ禍の変化により適応したためだった。宣言が発令される前から新しい生活様式に関心のない人も一部いたが、早く実行すればするほどいい。周囲を散歩していたときにそんな考えが頭に浮かんでは消えた。

友達と駅で合流し、私たちは電車に乗車した。新しい生活様式はいつ何時であろうと適用される。換気のために、窓は全開されており、冷たい風で体の芯まで冷えた。

電車を降りた後、手早く昼食を済ませるためレストランへ向かった。お腹はあまり空いてはいなかったが、体を温めるためコーヒーが飲みたかった。近くのレストランの多くは混んではなかったので、列を待たずに入店した。入る際に手指の消毒と検温をした。すべてはコロナと戦うために。


怒りではなく悲しみ

満腹になり、体も心も満たされた矢先に、残念なことになった。公園には人の気配がない。。道沿いの店もほとんど閉まっていた。上野動物園の入口前は閉園のお知らせが見えた。動揺したがまだ旅の終わりではない。次の目的があると自分たちに言い聞かせた。私が大好きなボート漕ぎだ。しかし、私が見たのは大きな鉄の鎖で繋がれ、道を塞いでいるボートだった。

落ち込み、悲しみにくれた私たちはこれ以上できることが残されていないため惜しくも帰宅した。

友達と別れた後、家での孤独な時間が再び動き出した。自分を楽しませる方法を見つける。きっと選択肢は沢山ある。音楽を聞いたり、ひとりカラオケをしたり、映画を見たり、友達とビデオ通話をしたり。最高とは言えないし、一人で楽しむ娯楽も実際に、家族や友達と会えることに越したことはない。そうとは言っても、この状況に完全に失望しているわけではない。いつかもっと良い日が来ると信じて待っている。少しずつベットで落ち着く。以前より私の「ニューノーマル」は楽しくなってきた。いつパンデミックが収束するかはわからない。だが、確かに言えることがある。誰もが新しい生活様式を実践すれば、この戦いに終止符を打つことができるだろう。