異文化と友情のスキルの探求:フレンドシッププログラム(アビゲイル先生に聞く)

著者:ことこ
編集者:Tin D.
翻訳者:ことこ

フレンドシッププログラム

「フレンドシッププログラムは友達を見つける行事ではありません。友情を育むことについてなの。」

今秋東京国際大学では、新しい体験と可能性に溢れるプログラムが誕生しました。「フレンドシッププログラム」は、コロナ禍で留学に行けない学生のために、アビゲイル先生が主催したオンライン企画です。この記事ではアビゲイル先生と先生のこのプログラムへの思いに着目します。


アビゲイル先生について

アビゲイル・カーリガン先生はミシシッピ州で生まれ育ち、2019年8月に来日しました。その後は東京国際大学で2年間教員を務めており、今学期はE-trackでは学術作文、J-trackでは英語を教えています。

フレンドシッププログラムの目的は異文化間の交流と情報交換です。約1300人の外国籍学生が当大学に所属している為、日本人学生と留学生が友情を育むことで国際化に適応するための知識や経験を獲得することにこのプログラムの意義があります。


先生の動機は?

アビゲイル先生がこのプログラムを立ち上げた背景には、先生の教えていた学生が感じていたコロナ禍による不自由さがありました。春学期のオンライン授業が始まった当初、学生たちは本年に留学予定だったはずなのにコロナ禍で行けなくなってしまった人、そしてTIUに入学したが、入国できないために母国で授業を受けている人がたくさんいました。そこでアビゲイル先生はお互いが交流できる機会を作ればいいという事に気がつきました。交流に熱心な生徒同士をかけ合わせることで多様なコミュニケ―ションの時間を作ろうと思ったのです。


手順

プログラムの手順は至ってシンプルです。学生は申請書のいくつかの項目に答えて提出するだけです。応募フォームをまとめたあと、プログラムチームは書いてある興味・関心を基に学生をマッチングします。マッチングした学生は異なるバックグランドを持っている2人か3人のグループになります。グループが決定した後、チームはそれぞれのグループにミーティングへ有効なURLを送ります。こうやって、参加者たちはお互いの情報を送らずに安心して、話し合えるのです。

このプログラムで、アビゲイル先生はE-trackとJ-trackの生徒に会話を通して、友情のスキルを身に着けてほしいと願っています。

「私たちは参加者が学期末までに親友を作れるとは約束できません。しかし、友情を育む能力を育てる機会を与えることができます。友情を育む能力とは、礼儀正しさ、好奇心旺盛な会話や互いの文化の交流を通じて友情と優しさを示せる力です」

このプログラムの応募期限は過ぎており、初回のイベントはすでに始まっています。しかし、先生のチームは来春の開催についても前向きに検討しているので、ぜひ今後の情報に期待していてください。


著者より

アビゲイル先生はとても優しく、私の言語ミスをフォローしてくれました。そして、先生はプロの友達紹介エージェントのような風貌で私に接してくれました。私は先生の「初めは友達になると思わなかったが、今友達になっている人がいるという経験は誰もが持っていると思う」という言葉が印象に残っています。アビゲイル先生が将来開催するプロジェクトの成功を祈っています。

アビゲイル先生のもう一枚の写真