Hult Prize TIU -Sabrinaさんへのインタビュー

著者:Tin D.
編集者:Tin D.
翻訳者:Tin D.

このインタビューは英語で行われました。

Sabrina Tiffany Muhsin

四年生、経済学部

Hult Prize TIUの部長

取材の日:10月16日

Hult Prize TIU

Tin: 「さぁ、早速始めましょうか。まず、Hult Prize TIUは何か教えていただけるでしょうか」

Sabrina: 「Hult Prize とは、Hult ビジネススクールと国連の両方とパートナーを組み、国連が毎年出す課題に挑戦し、将来の社会起業家を創出するためのイベントです!」

動機

Tin: 「Hult Prize TIU を作った動機は何ですか。」

Sabrina: 「はい。えっと、きっかけは、実は、とある友達の記事が目に入ったからでした。その記事の中に、彼女のリージョナルコンテストに参加した情熱について書いてあって、自分も参加してみたいと思いました。そして、ウエブサイトを開き、申し込みました。その後、連絡が来て面接をすることになりました。正直に言うと、あの時はまだHult Prizeについて詳しくなかったのですが、なんとかなりました。」

テーマ

Tin: 「Hult Prize は年によって違うテーマが設定される、今年のテーマについて少し教えて頂いてもいいですか」

Sabrina: 「はい、質問をありがとう。今年のテーマは「Food for Good」です。学生たちは食料を通して、一つ、または複数の持続可能な開発目標(SDGs)を取り組みます。具体的に言うと、2030年までに、1千万人のに仕事を創出し、経済を刺激し、サプライチェーンを新たに創造し、生活を改善する必要があります。なかなか壮大なチャレンジだと自分も思います」

体験: 事務局 & 参加者

Tin: 「えっと、Hult Prize TIUは事務局と参加チームの二つのグループがあると思いますが、事務局の一人として、できるだけあなたの経験を教えていただけないでしょうか。例えば、楽しかったかとか、人事管理とか、皆と一緒にチャレンジを乗り越えたとか。」

Sabrina: 「もちろん!最初は100%モチベーションでしたが、途中で、頑張っても思うようにいかず、モチベーションが下がることもありました。最初は参加者を募集するのが大変でした。もともと2チームしかなく、でも最低10チームが必要でした。当初審査員探しも苦労しました。どこから始めるべきかすら分らなかった...。でも最終的には、少しずつ課題をクリアし、沢山のメンバーのサポートを頂けました。これから、どんどん前に進めると思います。」

Tin: 「なるほど、なるほど。面白いですね。まあ、一緒に楽しんでやって結果が良ければすべてよしですね。ついでに、参加チームの方の経験もよろしければお聞きしたいのですが。」

Sabrina: 「そうだね。実は最初の段階で、内容が曖昧だったからか、皆はちょっと困惑していました。彼らは多くの質問をしてきました。趣旨の部分はどうやって書くとか、フォームの記入仕方とか。彼らは情熱が確かにありましたが、事務局からの導きが足りなかったかもしれません。でも、だんだんポジティブになってきました。皆は活動的で、プロジェクトへの情熱を示してくれました。...。Hult Prize、即ちゼロからビジネスを考え出すことはちょっと難しいことだったと思います。」

トレーニングセッション

Tin: 「あ〜、よくわかります、その気持ち。しかし、Hult Prizeというプログラムは、起業するより、アイデアをシェアする方が大事なのでは?」

Sabrina: 「はい、全くその通りです!そんなに詳しいなら、Hult Prize TIUに入ってくれない?(笑)」

Tin: 「(笑)ご招待頂きありがとうございます。でも、課題がたくさんすぎてもう体がいっぱいいっぱいなんです。」

Sabrina: 「まあ、無理にとは言えないね。(笑)」

Jトラック と Eトラック の架け橋

Tin: 「ちょっと気になっていますが、東京国際大学では、Jトラック生とEトラック生が混じっていますが、Hult Prize TIUは日本語しか喋れない学生を募集する予定がありますか?」

Sabrina: 「現在、募集できるように頑張っています。二週間前に、Jトラックの学生に宣伝しました。今、参加チームの中に2名、事務局の中に1名となっています。確かに少ないと思う方が多いかもしれませんが、私たちには、かなり大きい成果です。今後も、Jトラックからの学生がもっと来るように祈っています」

バーチャルイベント

Tin: 「最近のコロナの状況によって、大部分のイベントはバーチャルに変更したらしいですが、Hult Prize TIUが困っている事はありますか?」

Sabrina: 「それはいい質問。ひとまず、一番大きいのはパッションが伝わりにくいことです。そして、審査員も私たちのアドバイザーにも直接に会えません。対面より、バーチャルの方が人と人の間に距離がある。もちろん、参加チームと事務局も。しかし、逆に良い点もある。今オンライン化になったから、各地の人々と繋がりやすい。...。彼らも交通費を出さなくてもいいし、イベントのための飾りも要らない。そういう視点から見ると、ポジティブな点も沢山ありますよ。」

Tin: 「なるほど。こういう経験談はとても勉強になります。」
Sabrina: 「いやいや、言い過ぎ(笑)。」

Sabrina さんからの一言

——「失敗してもいいですよ。気になった組織に入って、できる限り活動するのが良いと思います。学生時代は一回きりだと思うので、今のうちに沢山体験し、学びましょう。」——